偏頗弁済
「へんぱべんさい」と読みます。あ、失礼しました、合田です。複数の借金を抱えた債務者が、約定(やくじょう)通りの返済ができなくなって以降、特定の債権者のみに偏った支払いをすることを言います。
特に、自己破産や個人再生といった裁判手続きを取ったときに、直前に偏頗弁済を行っていたことがわかると、裁判所からその返済を否認されてしまうことがあります。
司法書士が債務整理を業務として行うようになり、「偏頗弁済」という言葉を使う機会が増えました。
私の田舎の方言で「へんばする」という言い方があります。おやつを平等に分け与えず、一人の子が多くもらったりする時に、「あ、○○ちゃんに、へんばしよる。」みたいな使い方をします。
18歳まで愛媛の、それも県庁所在地松山から遠く離れた町で育った私は、東京の大学に入った時、自分の伝えたい内容を方言ではなく標準語に言いかえることにとても苦労しました。
この言い方は方言だな、と思ったら、その意味に近い内容の標準語に言いかえるのです。
「へんばする」という言葉も「変換【要】用語」の一つ。「不公平だよね」みたいな言い方に変えたと思います。
「へんぱべんさい」という用語を初めて聞いた時、方言の「へんば」は、この「偏頗」がルーツだったのか~、と確信しました。
「一部の債権者に『へんば』したらいかんよ…」という言い方はさすがにしませんが、「偏頗弁済は許されません」と言う時に、どーーーも、東京で方言を堂々と使っているような気がして気恥ずかしさを感じる合田です。
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